里ぬ生まぁり島…琉歌を参考にして作ります

春緒うるま

2021年07月05日 08:03

 今回は有名な琉歌から「里ぬ生まぁり島」を参考にします。
山を動かす、という強い気持ちのウタですが、ここで山を海に変える。そうすると、違う表現になりますね。

 海を動かす、では、ただの真似です。それじゃ、どうする。海水を飲んじゃえ、と私は思いました。それで歩いて逢いに行こうという話しです。

里ぬ 生まぁり島
海ふぃてぃ たぁ向けぇ
海水(うしゅう)や ぜんぶ飲でぃ
歩っち 逢ちゃぁら


古典的な琉歌にも同じフレーズは多い。「うむい深さ」が良い例です。短い定型詩では同じ表現で何を変えるかが面白い所です。
 それで、これを日本語に翻訳したらどうなる

 文字数は揃えにくいですが、4行詩と考えれば楽しい作品が作れます。はい、作りました。


海の彼方 遥かなる島へ
我が愛しき人は 旅たちぬ
隔てたる海の  水をば飲み干し
いざ、歩かん いざ、会いに行かん


 現代語より古風な表現が趣もでますね。これを現代的なポエムにするのも楽しいはず。







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