参考文献
ふるさとの歌 与那覇政牛先生の著作 野村流古典音楽保存会
南東文学 外間守善先生の著作 角川書店
近世沖縄の肖像 池宮正治先生の著作 ひるぎ社
琉歌大観 島袋盛敏先生の著作 沖縄タイムス
集成琉歌新訳 阿波根朝松先生の著作 沖縄タイムス

プロフィール
春緒うるま
春緒うるま
poetry talker上間春緒です。netで『うえ間はる』『春緒うるま』『うるま』と名乗ってました。
「琉歌が変わるねっと」では親しみやすい沖縄のウタを紹介、作りながら楽しみます。何かの役に立ったら嬉しいですね。
 ライフワークは詩と琉歌を創作、ポエトリーリーディング・スポークンワードで演出。
良い雰囲気で充実した『天然流』の生き方を提唱します。


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2018年09月06日

琉歌と和歌 違いと共通点

 古代から、感情の高まりで、叫び、願い、祈り、喜びなどを、歌っていたらしい。それは、使われる言葉のリズムが良いように作られるのは当然ですね。和歌では、文字にすると、57577、となったのも、長い経験でたどり着いた感じ。
和歌とは 別窓表示
 さて、沖縄には琉歌があります。それも「思い、心」つまり、感情の高まりで、叫び、願い、祈り、喜びなどを歌っている。
言葉として、8886音が基本ですが、言葉が違えば、表現方法も変わるのは当然。ですね。

 ほかにも共通点はあります。たぶん、交流もあってでしょうが、独特なウタの世界があった証拠でもあります。
くどいようですが、参考にしてくださいね。和歌とは 別窓表示

形式は
和歌 長歌→5757と文字を繰り返し、7文字でおわる。
琉歌 長歌→8888の連続音数、6音でおわる。
 ネっ同じでしょ。 つらね、はこれを長く続けると聞きますが、専門家に任せましょう。
和歌 旋頭歌→文字として577、577の繰り返し。
琉歌 口説(くどぅち)→7575音の連続。これは和歌の影響を音数に受けてますね。
    木遣り→8888で8音の間に囃子が入る。
    木遣りは和歌にもあるらしいが、詳しくないです。

短歌→これは、今でいう短歌と文字並びが同じ。普通はこれを和歌として理解しても良いでしょう。
琉歌→基本形の8886音はこの短歌と比較してます。普通はこれを琉歌として理解しても良いでしょう。
解かることは、叫び、願い、祈り、喜びなどを、歌うのが人間らしさということ。

琉歌と和歌は基本的な部分で同じ。
 ただ、和歌の持つ「叫び、願い、祈り、喜び」などは短歌として、言葉が常に時代に応じて変わります。
そして俵 万智先生の作品も出てくる。口語短歌と言われるもの。
自由詩みたいな長ったらしい世界ではなく、普通の言葉を形式に収める。あんがい合うようにできてるのが日本語。

 そして琉歌。今も地域の言葉と表現方法を、まもってます。
ただ、琉球の古典的表現はわかりにくくなってますね。
最近の方々の作品は、やはり、変わってきてます。

 地方の言葉、最近は外国語も馴染みのある言葉があります。基本は日本で使われる標準的なことば。
今の時代は、そういうのを自由に使って表現したほうが
「叫び、願い、祈り、喜び」などは表現しやすいと感じます。

 古典的な琉球の名作を、もっと多くの人々が身近に感じるには
まず、琉歌を手軽に楽しむことからでしょう。
現代短歌みたいに、川柳みたいに、現代も未来も残る表現方法として琉歌はかわる!

琉歌の世界の「俵 万智」と呼ばれる方を待ってます。


   

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Posted by 春緒うるま at 20:02 │琉歌作りの基本