参考文献
ふるさとの歌 与那覇政牛先生の著作 野村流古典音楽保存会
南東文学 外間守善先生の著作 角川書店
近世沖縄の肖像 池宮正治先生の著作 ひるぎ社
琉歌大観 島袋盛敏先生の著作 沖縄タイムス
集成琉歌新訳 阿波根朝松先生の著作 沖縄タイムス

プロフィール
春緒うるま
春緒うるま
poetry talker上間春緒です。netで『うえ間はる』『春緒うるま』『うるま』と名乗ってました。
「琉歌が変わるねっと」では親しみやすい沖縄のウタを紹介、作りながら楽しみます。何かの役に立ったら嬉しいですね。
 ライフワークは詩と琉歌を創作、ポエトリーリーディング・スポークンワードで演出。
良い雰囲気で充実した『天然流』の生き方を提唱します。


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2021年10月16日

月もさやか・日本語琉歌

 今回は日本語ふうの琉歌です。やはり古語の雰囲気をだすと趣がちがいます。

 満月に照らされて二人は歩いている。
もっとも、ただ動かないわけじゃないし、相手を見たり背中を向けたりしながら歩く。
風が吹いて、長い髪から項が月明かりに照らされる。

日本語琉歌「月もさやか」
 
三叉路の 月夜
秋の 風や吹く
匂えるは うなじ
月も さやか


 月は「さやか」ですね。秋風ですよ。
飽きた関係で「秋風」は使用されます。
ただ、疑問と連体形で「風や吹く」だから係り結びになる。
「飽きたということはないでしょ」という話し。

 ちょっと夜は冷えてくる秋の風。
髪から零れる「うなじ」に温かみを感じさせる琉歌です。
 三叉路は分かれ道のイメージ。しかし、長い夜になりそうな気がします。





月もさやか・日本語琉歌

Posted by 春緒うるま at 17:16