琉歌を楽しみ、作り方もわかる。
琉歌の表記は古典の意味を踏まえた当ブログ独自の解釈です。

「らりらぬ」の方言で楽しく作る琉歌

みにんみらりらぬ…名作琉歌を楽しむ

まずは琉歌の紹介と説明

目にも　見らりらぬ　手にも　取らりらぬ
恋し面影や　肝に　しがーてぃ

読み：
みにん　みらりらぬ　てぃにん　とぅらりらぬ
かなし　うむかじや　ちむに　しがーてぃ

意味：
会って見ることもできない　手に取る(触れること)もできない
恋しい　面影だけは　心に　しがみついている（すがりついている）

「ちむに　しがーてぃ」ですねー。思うではなくて、感情が肉質的に表現されてます。
会えない寂しさ。歯痒さなど、、素直に表現されてます。

　今回の私たちは、方言の「らりらぬ」について、ちょっと遊んでみようと思います。
らりらぬ→どうにも成らない、出来ない、、という意味で使われてます。
普通の会話ですと「ららん」が多い。
見ららん（見えない）　取ららん（取れない）　触ららん（触われない）　にじららん（我慢ならない）
わしららん（忘れられない）、、わしりららん、、とも言う。
「ららん」を単語として使う場合は「ならん」と発音してます。古語の「成らぬ」と似てますね。
「成る」が「無い」という感じです。

そこで「らりらぬ」
何かしたくても出来ない。思うように成らない。何やら今の状況で琉歌も作れそうじゃないですかね。
今も使う言葉として「ららん、、、」を使いたい気もしますが、ここは琉歌を上句から作る基本から始めましょう。

それで簡単に琉歌を作る方法を紹介してます。

琉歌を作る・簡単な流れ

琉歌の作り方１、から順序よく一緒に作っていけば大丈夫です。
琉歌の作り方１：小学生から高齢者まで　別窓表示 　

まずは上句
目にも　見らりらぬ　手にも　取らりらぬ
「会えない、触れ合えない」

下句は
「それでどうする、、何を考える」などを詠みます。

元詩をちょっと変えて、恋を家族にする。
目にも　見らりらぬ　手にも　取らりらぬ
ヤンバルぬ　とーとーめー　肝に　かかてぃ
　
あれっ、、家族じゃなくて仏壇？　ま、いいや。旧盆前に、家族と結びつきはありますね。
縛られることなく、自由に題材を広げるのが楽しみも増えますね。

表現の方法など技術的なことも少しは理解したら作りやすかったね。 表現を考えるため参考にしたページもあります。
文の彩　琉歌の表現を広げる文の彩(ふみのあや)　別窓表示

ここで上句を少し変えて行きます。
目にも　見らりらぬ　しいじゃへ　メール送る
ヤンバルぬ　とーとーめー　肝に　かかてぃ

しいじゃ（兄）が出て来た、良かったね。現代では使われる「メール」とか話し言葉を自由に使って良いと考えます。

やはり実践として言葉の変え方を知りたいときは

テーマを変えて作ったページもあります。参考にできます。
「うちはりてぃ」という統一テーマで作り直した自作琉歌は
こちら　琉歌を作る７沖縄方言を使ってみよう　別窓表示

紹介したのは、琉歌を作るための例です。これを「すいこう」とかして表現を変えたり
或は、まったく別の形になったりしますね。

しいじゃへ　メール送る
ひとことの　うーとーとー　
ヤンバルぬ　とーとーめー
写真　添えて

ちょっと悪くなったかなー。とりあえず、こんな感じです。
今の気持ちを思い切り表現するのが琉歌。
楽しく充実した生活になりましたねー。

最後に基本となるページがあります。

なぜ琉歌は方言か？
琉歌の基本的な事は？
簡単に琉歌を作る方法！

役に立ちました

• 琉歌はなぜ方言か


• 琉歌は心で詠う　基本さぁ


• 琉歌を簡単に作る方法

テーマ紹介でも書いてますが　２１世紀琉歌という形で　親しみのあるウタになれば良いですね
テーマ紹介 別窓表示

参考文献 船越義影先生著ー琉歌・恋歌の情景ー発行：ニライ社